研修会・交流会を開催します。【一部公開講座】

休眠預金を活用した多角的福祉事業体にご応募いただきました実行団体のみなさまとともに、制度内サービスと制度外サービスの提供による相乗効果と持続可能な収益構造の構築のために、研修と意見交換を行います。また、ソーシャルインパクト評価における事前評価の課題と必要性、手法についても説明します。

下記一部をオンラインにて公開させていただきます。どなたでも申込いただけますので
ぜひお気軽にご参加ください。

① 多角的福祉サービス事業体の創出の必要性と持続可能な収益構造

福祉分野では、 介護保険制度、 障害者総 合支援法、 子ども子育て支援制度における保育サービス等にて公的資金が提供され、 サービス供給は、 ほとんどが民間事業体で担う仕組み ( バウチャー制度、 各種事業委託、 指定管理者制度 ) が主流となってきています。 制度内サービスへの参入規制の緩和と対等な競争により、 サードセクター がその良さを発揮し、 公共サービスの担い手となることが期待されます。

しかし、 民間事業体のほとんどは縦割りの分野に活動を狭めたり、 公的資金が提供されるサービス ( 制度内サービス ) だけを供給する傾向が強く、 利用者の多様なニーズに十分対応し得ていないのが現状であり課題です。

ところが、 有料でも必要な介護サービスの提供を受けることができなかった時代に、 地域たすけあいのサービスの提供を始めたサードセクター組織のリーダーがいます。 公益社その先駆者のノウハウや知恵を活かし、 高齢者福祉分野に限らず、 介護保険制度や障害者総合支援法、 子ども子育て支援法に基づくバウチャー制度や各種事業委託、 指定管理者制度を活用しっつ自主事業をも持続的に提供することを可能とする、多角的福祉サービス事業体の創出の必要性と持続可能な収益構造について学びます

7月26日(水)
12:30 ~ 13:30
「日本における行政と NPO との協働と多角的福祉サービスの必要性」  
公益社団法人日本サードセクター経営者協会 代表理事 後房雄氏
13:30 ~ 14:30 
「制度内サービスと制度外サービスを提供し、どのように相乗効果を生み出すか」
特定非営利活動法人さわやか愛知 理事長 丸山冬芽氏 

② そのままでよいのか、ソーシャルインパクト評価について考える

単線型ロジックモデルシート(LM)からツリー型ロジックモデルシート(TLM)へ

今、社会的インパクト評価のツールとしてロジックモデル(LM)が注目されています。ところがLMやLMの集合体は、ややもすると特定事業の正当化に陥りやすいことに注意すべきです。評価のための評価をしていくことで事業が正当化されNPO等の良さが損なわれます。

TLMは実現したいビジョンをまず設定し、それを基準にして事業の有効性を問い直すという性格をもっている点であり、評価のためのツールでなく、PDCAサイクルに紐づけることによりvision達成のためのツールとなることが大きな違いです。TLMは当協会の代表理事後房雄が開発し、目標から演繹的にMECE *に分解しながら作成していくという独自の作成方法は後房雄と藤岡喜美子が「稼ぐNPO」にて、初めて紹介しています。そのTLMの意義や意味を学びます。

7月27日(木)
10:00 ~ 11:00 
「休眠預金評価システムの現状と成果を生み出す評価制度へ」
公益社団法人日本サードセクター経営者協会 代表理事 後房雄氏
11:00 ~ 12:00    「指標の設定と現状値の測定」
公益社団法人日本サードセクター経営者協会 代表理事 藤岡喜美子氏

【登壇者プロフィール】

後 房雄氏

公益社団法人日本サードセクター経営者協会代表理事
愛知大学地域政策学部教授、名古屋大学名誉教授
1954年生まれ。専門は、政治学、行政学、NPO 論。福祉国家と非営利 セクター、自治体改革論などが研究テーマ。愛知県東海市において、市民参画、行政経営ができる総合計画作成支援を行い、その後、複数の自治体で政策アドバイザーを務める。 『グラムシと現代日本政治「受動的革命」論の思想圈 』 (世界書院、1990年) 『政権交代のある民主主義小沢一 郎とイタリア共産党』 (窓社、1994 年) 『「オリーブの木」政権戦略イタリア中道左派連合から 日本政治へのメ ッセージ』 (大村書店、1997 年) 『NPOは公共サービスを担えるか 次の 10 年への課題と戦略 』 (法律 文化社、 2009 年) 『政権交代への軌跡 小選挙区制型民主主義と政党戦略 』 (花伝社、 2009 年) 『 稼ぐ NPO』(カナリアコミュニケーションズ、2016年) 『 地方自治における政治の復権 』 (北大路書房、 2022年)

丸山冬芽(まるやまふゆめ)氏

NPO法人福祉サポートセンターさわやか愛知副理事長
さわやかタウン施設長養成共育部管理者
NPO法人福祉サポートセンターさわやか愛知は、有償ボランティアを中心に、ケアプラン、デイサービス、ヘルパーステーション等を運営し「自主・自立・自発」の理念から活動を始めた市民団体です。今年で29年目を迎えます。行政と民間のグレーゾーンを埋める活動を積極的に続けています。
「養成共育部」※は介護職員初任者研修を始めとする、様々な福祉・介護の講座運営を行ない、ヘルパー2級、介護職員初任者研修の修了生だけでも7500人を超えます。また、病院、事業所、行政、民間会社などから、接遇、介護予防、地域支援、コミュニケーションなど、幅広い内容の出張講座の委託を受けています。
その中でも、丸山は様々な講演・講座の企画を運営し、高校の保育・福祉コースで講師を務める傍ら、一人のヘルパーとして在宅介護の支援を行なっています。
新しい形の福祉施設「さわやかタウン」の運営を2014年より開始し、<あらゆる人が集える街>を目指して地域活動を行なっています。異人種、・異職種・異世代・異文化コミュニケーションについて日々格闘中。

藤岡 喜美子氏

公益社団法人日本サードセクター経営者協会(JACEVO)執行理事
一般社団法人こども女性ネット東海執行理事
愛知県生まれ。東京海上火災保険(株)勤務。町議会議員。2005年より、市民フォーラム21・NPOセンター事務局長に就任し、全国発の民設民営NPOセンターとして、NPOの支援を積極的に行う。
2009年、公益社団法人日本サードセクター経営者協会設立中心メンバー。市民、行政、企業の3つのセクターに身をおいた経験から新しい社会システム構築に向けての政策提言や活動を行う。複数の自治体で政策アドバイザーを務め、総合計画作成支援、行政経営ができる行政評価制度導入支援とともに、ツリー型ロジックモデル作成支援、指標設定支援も行う。
約1,000件の起業支援実績があり、女性や社会性重視の組織の起業支援・経営支援を行う。
内閣府新しい公共の推進会議委員、中小企業庁NPO等新たな担い手に関する研究会委員、経済産業省ひとづくりの切磋琢磨による地域創生実行会議委員、地域を支えるサービス事業主体のあり方に関する研究会委員、東京都女性・若者・シニア創業サポート事業アドバイザー、東京都認定インキュベーション施設インキュベーションマネージャー
早わかり子ども子育て支援新制度(ぎょうせい)、「稼ぐNPO~利益をあげて社会的使命へ突き進む~」2016年株式会社カナリアコミュニケーションズ。

お申込み(締切7月24日(月))

下記URLよりお申込みください

https://forms.gle/fUCPxMJg5tLsHHKJ9

お問合せ

公益社団法人日本サードセクター経営者協会
kyumin1●jacevo.jp

●を@に変更してお送りください。