北海道大学理学部物理学科卒、立命館大学大学院経営学研究科博士課程単位取得。北見工業大学、大阪経済大学を経て、1997年から龍谷大学経営学部教授。「経営組織論」「公共経営論」「企業経営と人権」「社会的企業の管理と組織」等の科目を担当。これまで『情報問題研究』『場―トポス』『社会文化研究』『社会経営学研究』各誌の創刊・編集に携わり、現在、『市民の科学』誌(晃洋書房発売)編集委員長。また、NPO法人京都社会文化センター理事長、「韓国併合」100年市民ネットワーク事務局長、学術人権ネットワーク(AHRN)常任世話人を務めている。2001年に社会経営学を提唱。2004年に大学評価学会の創設に参加し2010年3月まで理事・事務局長を務める。主な著書は『意識と情報における管理』『管理する情報―“情報的理性”批判―』『社会経営学序説―企業経営学から市民経営学へ―』『大学経営学序説―市民的公共性と大学経営―』などがある。現在、社会合理性および市民的公共性の視点から社会経営学、京都産業学、大学経営学のそれぞれの体系化に取り組んでいる。
(1) マネジメントの基本的論理―経営概念と拡張と豊富化の歴史―
・経営学の基礎理論の概略(F・W・テイラーからH・A・サイモン、そしてP・F・ドラッカーまで)
・サイモンの意思決定論(目的―意思決定―手段)と現代マネジメント=目的(成果)志向的マネジメント
・情報システム化の進展の下でのマネジメントの変容(ネットワーク組織論)、21世紀の新たなマネジメントの創出
(2) マネジメントの多様性・多元性について
・京都企業の経営手法から社会的企業の経営手法を考える
(3) マネジメントにおける成果志向的関係性と了解志向的関係性について
・成果志向と了解志向のせめぎ合い
(4) 共生(地域)社会の経営学
・ソーシャルマネジメント(社会経営学、市民経営学などの枠組み)
・もやい直しの経営学、社会共生的経営手法