環境/メディア/アートをキーワードに持続可能な社会をデザインすることを目的に設立された「地域環境デザイン研究所ecotone」代表理事。主な活動として展開する「リユース食器を活用した環境対策方策」は全国に広がり、「平成19年度容器包装3R推進環境大臣賞」を受賞。また、日本初のNPO法人が運営する放送局「京都三条ラジオカフェ」設立に参加。現在、理事を務めると同時に、NPO放送局をサポートする「京都ラジオカフェ(株)」の専務取締役としても活躍。
お祭りやイベントには数多くの住民や観光客が集いますが、利便性や効率性などを重視するあまり、環境負荷の低減や、ごみの減量対策などについてはあまり行なわれず、使い捨て容器を中心に大量に廃棄物を出しているのが現状です。そこで、ecotoneでは、市民/事業者/行政/研究者とのパートナーシップのもと、「環境に配慮したお祭り・イベント」を創造すべく、2001年よりリユース出来る容器を活用した環境対策手法の調査・研究を進め、具体的なごみ減量方策をシステム化すると同時に、有効性を実証してきました。本取り組みは「リユース食器システム」としてモデル化され、京都発の活動として全国に広まるに至りました。本講義では、これまで約1000のお祭りやイベントへの導入を通して見えてきたことのみならず、その事業の成り立ちや難しさ、今後の展望など、経験に基づいた事例を具体的にご紹介します。