名古屋大学法学部卒、名古屋大学助手を経て、1988年より龍谷大学助教授、1999年より龍谷大学法学部教授として現在に至る。専攻は地域政策、行政学。各国の地域政策やパートナーシップの動態、持続可能な地域づくりについて研究を進めている。現在、龍谷大学地域人材・公共政策開発システム・オープン・リサーチセンターのセンター長を務めている。各地の自治体の職員研修や政策立案に携わっている。また、「きょうとNPOセンター」、「環境市民」、「気候ネットワーク」などのNPO活動に参加している。
パートナーシップについての基礎的な理解について講義します。行政だけで担うよりも、民間とのパートナーシップ、あるいは、様々な担い手を含むマルチパートナーシップによった方が、なぜ優れた成果をあげることができるのかについて、諸外国の事例を中心にして解説します。
パートナーシップが日本で受容されてきた経緯、どこに成果があり、どこに課題があるのかについて、概括します。とりわけ行政のアウトソーシングとパートナーシップとの相違について論じながら、本来の社会的起業に必要な視点について考えてもらいます。
日本におけるビジネスチャンスをパートナーシップの枠組みから探り出します。とりわけ指定管理者制度の制度解説、実際的な運用にあたっての留意点、持続的な経営を引き出す行政との関係性づくりについて学んでもらいます。
最後に、社会的な事業ということの意味について問題提起をし、起業にあたっての意識物持ち方を参加者と討議します。