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起業レポート - 小谷 千恵 三陸なりわい創造協議会

小谷 千恵

正式名称
三陸なりわい創造協議会
企業形態
一般社団法人

起業の動機

私は静岡県浜松市出身ですが、11年8月にボランティアで大槌町を訪れ、12年4月に遠野に移住しました。活動を続けるうち、静岡のキューブハウスさんなど数社が展示用で保有していたプレハブを8棟、被災地の助けになるならとご提供くださり、チャレンジ商店街を作る事業を決意したんです。

大槌町は震災で、駅も商店街も飲み屋街も家も、すべてなくなってしまいました。ここで商売をされていた方たちの多くは仮設住宅にいて、「もう一度店をやりたい」という思いを持っています。ただ、大槌には地面の嵩上げ計画があり、今は一切、もとの場所に建物を建てられない。借りられる物件も近くになく、あったとしても賃料が高い。その点、プレハブならユニック付きのトラックで吊って運べるので、どこでも置けていつでも移動できます。また固定資産税かかからないので、安い賃料で貨せるメリッ卜があります。

解決すべき地域の課題

チャレンジストリートとは、低価格の設定でチャレンジ出店でき、ゆくゆくの本格的な事業再開を応援する商店街です。プレハブを8棟並べて商店街にしたいのですが、まだ広い土地か借りられず、まずは小槌仮設団地の一角で2棟でスタートします。 残りの6棟は岩手県内の別の場所に置いてあります。テナント料は週5000円プラス売上の10~15%のリベート、水道光熱費込みで検討しています。貸出期間は1週間から連続12週まで。3月末くらいにオープン予定です。

ビジョン

すでに手を挙げている人は・・・結構います。焼き鳥屋をやりたいとか、持ち帰り可能な食べ物をちょこっとやりたいという人、あとは女性でカフェやケーキ販売を考えている人も。暖かくなったら椅子やテーブルを出して屋台のように使うこともできるかなと思っています。

ちょこちょこ店が変われば利用者も飽きないでしょうし、知人の店をひやかしたり懐かしんだり、賑わいができるといいですね。外に出る気力がでて、地元の人たちの繋がりが活発になり、見守り効果や自殺防止効果が生まれることも期待しています。