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起業レポート - 片倉 辰子 孫の手

片倉 辰子

正式名称
孫の手
企業形態
特定非営利活動法人(申請中)

起業の動機

私は15年ほど前から生花店を経営しています。仙台市内に2店舗あり、1つは泉区のスーパーにあったのですが、地震で閉店してしまいました。今は青葉区にある小さな商店街でお店をやっています。

スーパー内に店舗があった時は、よく配達業務をしていました。お客さんから、「花と一緒に売り場で買ったものを、自宅まで届けてほしい」という要望があったんです。特にお年寄りにとっては、重い荷物を持って自宅まで帰るのは大変なこと。なので頼まれれば、他店の商品もまとめてお届けしました。

今回はそれと同じことを、青葉区の商店でもできないかと思ったんです。魚屋さんや肉屋さん、それぞれがお客さんのお宅に商品を配達しています。それをまとめて配達できれば、お客さんも店舗の方も肋かるし、商店の活性化にも繋がると思いました。

解決すべき地域の課題

地域の人と商店に寄り添う配達代行サービス

まずは青葉区に点在する商店に、その月の句の魚や肉、野菜のリストを出してもらいます。そこで複数のセットメニューを作り、チラシを配布します。そこから注文を頂いて、宅配します。お客さんには気軽に利用してほしいので、配達の代金は頂かず、収入自体は商品を売値から1割、安く仕入れることで得ていきます。通常、スーパーに商品を卸す時には2、3割引かれてしまうことを考えると、商店にとっても良いシステムです。

ビジョン

この宅配サービスは、特にお年寄りや子育てでなかなか外に出られない方、仮設住宅の方たちに利用してもらいたいと思っています。

そういう方たちのために、家事補助の仕事や簡単な修理の仕事も受け、シニアの有償ボランティアの方に活躍してもらおうと考えています。それから、一人で寂しい思いをしている高齢者に向けて、教室も開講します。私自身、フラワーアレンジメントを教えていたので講師もできます。他にも地域の方に協力していただき、パソコンや音楽などの教室を、公民館や仮設住宅でしていきます。

地域で困っている人がいたら、地域で目をかける。それを当たり前にしたいですね。