iSB 公共未来塾-復興支援型-は、被災地のNPOと協働し、地域の福祉・介護分野での社会的企業を担う人材を育成、支援します。
私は仙台でイタリアンレストランなど2店舗のオーナーをしており、農家の跡取りでもあります。実家の農地は宮城県栗原市で、ひとめぼれやささにしきなどのお米を育てています。栗原のお米はものすごく美味しいんです。
子どもの頃は、農家に対して良いイメージを持っていませんでした。田舎で暮らしたくない、農作業は面倒だと思っていました。でも実家の農業か祖父の代から続いてきたものだと思ううちに、守っていかなきやという気持ちか出てきた。せっかく農家を継ぐなら、農業は面白くない、という若者のイメージも打破したかった。そのためには、やりがいや面白さを発信する必要があります。農家の成果といえば、お米や野菜がいっぱい穫れて、高値で売れたとか、目に見えるものなんです。でもそれだけでは、農家の若者は都会に逃げていくと思うんですね。
農園に子どもたちや都会の人、いろんな人に来てもらう。農作業を通して、お客さんとコミュニケーションを取りながら農作物を作っていく。私はそういうレンタル農園をやっていきます。
レンタル農園での農業体験で農家を楽しい仕事にしたい
まず、農地自体は飲食店に貨そうと考えています。飲食店にとっては自社農園があるのも、野菜や米か安く手に入ることもメリットにな ります。農家も、安定した収入を得ることができます。農作物は飲食店の方にも、一般の方にも育てていただきます。初めての方でも、農業指導はしていきますし、来られない時は、私か管理をしていきます。
宮城県では、放射能による農作物への風評被害も出ています。実家の農園でも放射能検査をしましたが、不検出でした。今も一等米を出荷しているので、田んぼや農園は安心して利用できます。農園を貸しながら、そういう誤ったイメージも払拭していきたい。
特に学校の子どもたちには、来てほしいですね。みんなで出かけて1から農作物を育てて収穫する。その楽しさを子どもの時から知っていてほしい。農の面白さを発信して、農業を楽しい仕事にしていきたいですね