iSB 公共未来塾-復興支援型 - Institute of Social Business

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起業レポート - 西岡 正 Social Enterprise

西岡 正

正式名称
Social Enterprise
企業形態
株式会社

起業の動機

震災の後、支援活動を行う中で、仮設住宅に閉じこもった高齢者や単身者、外出困難者の栄養状態が非常に良くないという課題が見えてきました。私は15年外食産業で働いていましたので、食からその課題に取り組めないものかと考えました。活動を通じて繋がりを得た生産者やNPO、障がい者福祉の方たちに私の考えをお話ししたところ、協力を快諾していただけたので行動に移しました。

解決すべき地域の課題

仮設住宅をキッチンカーで巡って、美味しいカレーと、野菜を中心とした惣菜を組み合わせたメニュー構成で、移動販売でワンコインで提供します。栄養豊富なカレーで、華麗に歳を重ねてほしい、名付けて「華麗なる加齢支援」

店舗も運営する予定です。規格外の新鮮な地場野菜を料理に使うと同時に、店頭でも安く販売し、震災から立ち上がった農家さんを応援します。また店舗では地域の加工食品も仕入れて二次産業の活性化にも貢献します。メニューには栄養を表記し、顧客がバランスを考えて組み合わせを選び、注文できるようにします。また月に2回、高齢者向けや子育て女性向けなどの集まりを開催して、コミュニティ再生のお役に立てればと思います。

ビジョン

障がい者への就労支援のために店舗を利用したい・・・  障がい者雇用も事業の大きな柱ですね。就労意欲はあるがなかなか定職を獲得できない障がい者さんたちに、就労へのステップ、研修の場として店舗を活用していただければと考えています。地域の就労支援組織との協力、公共の制度や助成金など、さまざまな社会的な資源を活用しながら、自立できる基盤をつくっていきたいですね。

ゆくゆくは信頼できるNPOに容器回収を委託し、同時に、見廻り活動と支援情報の発信やニーズ調査、緊急時の通報などを行う新たな公共的サービスを創造していきたいと考えています。高齢者、外出困難者、単身者、約4500世帯を回って集めた情報のデータ化を行い、NPO、行政などと情報共有して地域課題に合った事業提案や協働での活動を模索していきます。まちのカレー屋から華麗なコミュニティが生まれるように頑張ります。