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起業レポート - 西山 絵里子 COM’S

西山 絵里子

正式名称
COM’S
企業形態
一般社団法人

起業の動機

私は13歳のときクローン病という難病に罹りました。食物の脂分などに反応して口から腸まで消化器官に潰瘍ができてしまう病気で、もう一度手術すれば障がい者になりうると先生には言われています。

私と同じ病気を持つ方や障がい者の方とお話をする機会がありましたが、みなさん就労することに高いハードルを感じています。家族に負担ばかりかけられない、自立したいという思いがあるのですが、実際、企業側も採用には慎重になるので就職は難しく、たとえ就職できたとしても、病気の症状が出たり治療があったりで、職場の方に迷惑をかけると考えて、躊躇してしまうのです。

私も一度は就職して1年間飲食店で働きましたが、そういう思いをたくさんしました。

解決すべき地域の課題

この解決には、在宅で仕事ができるスキルを身につけられればいいと思い、障がい者の方向けと、病気や、震災で仕事を失われた方を含む一般向けに、パソコン教室を始めることを決意しました。私はパソコンの専門学校に通っていたので、教えることかできます。ワード、エクセルはもちろん、ウェブ制作のスキルなども教えます。パソコンを使った仕事なら在宅ワークは多いですし、職場で働く場合でも、立ち仕事や身体を動かす仕事より、負担は少なく向いていると思います。

ビジョン

どんな障がいがある方でもきちんと給料を得られるように

障がい者と認定されている方に関しては、障害者総合支援法に規定される「就労移行支援事業」として行います。一般企業などへの就労に向けて一定期間(最長2年間)必要な訓練を行うもので、国から助成金が出ます。

対象は知的障がい、身体障がい、精神障がい、聴覚障がいなどの障がいを持たれている方。それぞれの障がいについて、今、勉強中です。視覚障がいの方も使えるパソコンがあるというので、開校時は難しいですが、今後導入できたらと思います。

目指すところは普通の人と同じくらいのお給料を手にできるということ。スキルを身につけて卒業された方のなかから、講師として雇用したいとも考えています。