iSB 公共未来塾-復興支援型 - Institute of Social Business

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起業レポート - 前川 典子 ダイバーシティせんだい

前川 典子

正式名称
ダイバーシティせんだい
企業形態
個人事業主

起業の動機

私は以前、NGOのスタッフとして、「被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト」に参加していました。  これは避難所のマイノリティである、身体障がい者や発達障害児のニーズを聞き、特別に支援できるNPOに支援の要請をするという活動です。震災直後の3月末から6週間、仙台に滞在して避難所を回っていました。

その時に見たのは、与えられた狭いスペースに荷物や支援物資が山積みになった避難所の光景でした。中には避難者の方が、ご自宅から拾って来たような物も多くありました。その方にとってはかけがえのない価値のある物なのだと思います。ただ私はその避難所のスペースでの混沌とした状態が仮設住宅でも起こるのでは、と感じていました。  私自身、被災地から東京へ帰った後は、精神的にダメージを受けて、家の中がすごく散らかってしまいました。じつは、私はADHDという発達障がいを持っていて、もともと片づけが苦手なんですね。それを克服したくて整理収納アドバイザーなどの資格を取得して、10年間で片づけができるようになりました。今回のことかあって、被災地で精神的に落ち込んでお片づけができなくなっている人たちを支援したいと思うようになったんです。

解決すべき地域の課題

明日をちょっとでも楽にするお片づけのサポート  みなし仮設や仮設住宅のお片づけをお手伝いします。特に独居の高齢者の方のお引越しのサポートもしたいと考えています。私がするのは、ただ物を運ぶような引越サービスではありません。その方の人生と暮らしを考えて、荷造りと荷解き、整理収納をするサービスです。「こういう暮らしかしたい」というイメージをお聞きして、お片づけのコンサルティングをするんですね。

それから仮設住宅でお片づけのセミナーもこれからしていく予定です。

ビジョン

被災地の方々は、大変な状況にありながらも、新しい明日をつくっていかないといけません。その気力が少しでも湧いて、きちんと他のことに注げるように、お片づけのサポートをしていきたいと思っています。