iSB 公共未来塾-復興支援型-は、被災地のNPOと協働し、地域の福祉・介護分野での社会的企業を担う人材を育成、支援します。
10年以上前に、歯科衛生士として、福島市で初めての障がい者歯科診療所の立ち上げに携わりました。それが私の最初の障がい者との出 会いでした。診療所では、口を開けることができない障がい者など、さまざまな方の治療をしていました。この仕事で多くの方と出会い、障 がい者に携わっていくことへの興味が強くなったんです。
そんな時、お互いによく「障がい者のための施設をやりたいね」と話していた友人が、私より先に就労支援施設を開設することになりました。私はその立ち上げのお手伝いをし、そこで働くことになりました。施設では、障がい者に就職のための訓練をしていました。
お弁当の製造や自動車部品の製造を、指導したり手伝ったり、本人が一人でできるように支援していくんですね。その仕事の中で、障がい者かのびのびと働けるカフェをオープンできたらいいなと思うようになりました。
障がい者も一般の人も互いに助け合える職場に 障がい者の方は、世間一般のイメージから、なかなか受け入れてもらえない現実があります。カフェでは、私たち働く職員も障がい者も分け隔てなく働ける環境を作りたいと思っています。お客さんから見たら、誰が障がい者で一般の人だかわからない。それをカフェでは実現したいですね。
雇用する方の区別もせず、18識以上であればどんな障がいの方も受け入れます。知的障がい者ができないことは身体障がい者が教えてあげたり、その逆もあります。お互いに補いあったり高めあったりしていけるんですね。
障がい者のみなさんは、それぞれ個性や性格、得意なことも違います。なので調理や接客、バリスタでも、興味のある方に来ていただいて、10名ほど雇えればと思っています。
カフェではビュッフェ式のランチを1200円で提供予定で、ドリンクも飲み放題でデザート付き。障がい者のお客様には割引も考えています。近くにはオフィス街や総合病院もあります。一般の方から障がい者の方まで、交友の場として活用したり、ゆっくりくつろげる空間を提供したいですね。