iSB 公共未来塾-復興支援型-は、被災地のNPOと協働し、地域の福祉・介護分野での社会的企業を担う人材を育成、支援します。
騎西高校の中に「絆カフェ」をオープンさせます!
現在、旧騎西高校は、福島第二原発の立地町である双葉町の住民が暮らす避難所です。
震災直後あちこちに逃げた双葉町民が3月後半にさいたまスーパーアリーナに集まり、そのまま双葉町民1400人が集団で、廃校になっていた加須市の旧騎西高校に3月末日に移転したのがスタートです。私の5ヵ所目の避難所でした。双葉町役場も騎西高校内に移転しました。辛い生活でしたよ。一つの教室に5家族20人ぐらいで集団生活ですから。若い子は特に。
それから2年が経ち、多くの人がいわきや郡山にできた仮設住宅に移ったり、加須市内の借上げ住宅に移ったりして人は減りましたが、今も130人ほどが高校の校舎で暮らしている。
私は生物室に4人暮らしです。残っているのはほとんど高齢者と介護をする子です。
みんながここに残る主な理由は、経済的なことです。仮設も借上げも家賃はタダだけど、思いのほか生活費かかかります。賠償か棚上げされて進まないなかで、仕事もなくて、外に出るのも苦しいです。
夫と離れ離れで暮らす母親が、少しでも収入を得られる仕事を!
今回、NPO法人を作った目的は、カフェを作ることが目標ではなくて、絆カフェを拠点に加須の双葉町民みんなの仕事を作ることです。
ここを出て、近所に家を借りて暮らす人が5、600人います。その多くは母親です。旦那さんはほとんどが原発関係の仕事で単身赴任でいわきに行ってる。この母親たちが日中に働ける仕事を作りたい。NPOが窓口になって、例えば独り暮らしの人に安否確認の見廻りとか生活支援など、被災者向けの事業などを受託してみんなの仕事にしたい。また、双葉町のお母さん方は手芸などの趣味を持つ方が多い。裁縫で人形を作ったり、アクセサリーを作ったり。この趣味を実益にする方法も考えていきたい。
絆カフェは、同郷の人が集まって、これから何をしようかという前向きな話を、お茶を飲みながらする場にしたいんです。