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起業レポート - 伊東 くに maido in 會津

伊東 くに

正式名称
maido in 會津
企業形態
一般社団法人

起業の動機

全国から寄せられた支援物資配付会を、2011年秋にやったんです。近くに大熊町の仮設住宅と、城前住宅という高齢で低所得の人のための市営住宅かあるのですが、とても反応がよくたくさんの人が来てくれました。その会場はニーズがあると感じ、12年7月から定期的に「ふくふくの市」という朝市を始めました。

福島県授産事業振興会を通じて県内全域の障がい者の作業所で作られたさまざまな商品(授産品)と、地元会津の野菜、障がいを持つ息子さんが作る地元のパン屋さんからパンを仕入れ、販売しました。今回の起業支援のお話を受けて、ここをお店にして常時営業しようと思い、13年1月15目に「maido in 會津」をオープンしました。

解決すべき地域の課題

利用者のニーズに応えた品揃えを目指し、授産品では障がい者の自立も支援 !

どんな商品を扱っているのですか?

第1・3・5火曜日は野菜を置いているほか、ゼンマイやうち豆、干し柿など保存がきくものを扱っています。売れ筋は「きらり」という作業所で作る凍み餅。他にもフリースクール寺子屋方丈舎で作る洋なしジャムや、エゴマ加工品などが人気です。最近では平飼いの卵も。ピーターパンという作業所で育てた朝探りの新鮮な卵は、10個400円しますが人気があるので常時置いています。授産品が売れると障がい者の仕事か増えます。こういうお店は今までなかったので県内各地から喜ばれています。

ビジョン

当店の理事長が保護司をしているのですが、今、障がい者の刑務所入所者がとても増えているそうです。本来受けるはずの福祉的援助が受けられず、生活苦で、むしろ刑務所に入りたくてわざと犯罪を犯す人がいるんです。彼らの働き口を作るために、将来的には就労支援もしたい。オリジナル商品開発もして、販売先も開拓すれば雇用の創出に繋がります。「裂き織り」という布を裂いて糸にして織る技法を用いた製品をすでに作っています。布を裂く作業は障がい者がやりやすいのです。この店でもいずれは障がいを持つ人か働ければと思っています。