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起業レポート - 長内 覚 アジア職業エコガイド・ウォーキング指導者協会

長内 覚

正式名称
アジア職業エコガイド・ウォーキング指導者協会
企業形態
特定非営利活動法人(申請中)

起業の動機

南会津町で約20年、ロッジを経営しながら、冬のスキースクール、夏の自然体験、近くにある尾瀬国立公園でのネイチャーガイドなど、 自然素材を活かした観光サービスを営んできました。震災後、放射能のイメージでお客が来なくなり、厳しい経営状況に立たされているのが現状です。

ロッジでは避難者を3ヵ月半、受け入れました。皆さん自主的によく外を歩いていたんですね。でも膝や腰を痛めるような歩き方をしていた。それを見て、私が正しい歩き方を教えて、もっと楽しめるウォーキングをしたら喜ばれるのではと考えました。ボランティアでそれをしなから、一般の方向けには有料で、メタボ対策や体脂肪燃焼など健康促進メニューを提供すれば、事業としても成立する。そう思いウォーキング事業を考えました。

年金や医療費の問題からも、寝たきりではない「健康寿命」の引き上げは急務。予防医学的にも有酸素運動であるウォーキングは、医療費の削減にも繋がると思っています。

解決すべき地域の課題

楽しく歩いて健康になると同時に、目指すは予防医学としての医療費削減

避難者の方向けには仮設住宅に行って、3時間程のウォーキング教室を開きます。その土地の自然や歴史民俗について解説しながら時に立ち止まり、楽しく歩く。技術指導に加え、血圧や心拍の計測やデータ管理と健康指導も行います。ウォーキング後には交流会を設け、仲間作りに役立ててもらう。我々もウォーキング事業は初めてなので猛勉強中ですが、我々が持つガイドとスポーツ指導のノウハウを組み入れれば、楽しいウォーキングの開発が可能です。一般向けには社員研修にも使っていただくよう営業したい。

ビジョン

秋ごろにはバス+ウォーキングで紅葉を楽しむなど、避難者を含む方々に対する有料のツアーも計画しています。被災者だからすべて無料、ではなく、対価を支払って楽しむことも、自立の第一歩ではないでしょうか。 初年度の指導者は5名ぐらいですが、今後はボランティアをOJTと座学で指導者として養成し、事業を拡大していく考えです。