iSB 公共未来塾-復興支援型 - Institute of Social Business

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起業レポート - 齋藤 幸子 手作りマルシェ

齋藤 幸子

正式名称
手作りマルシェ
企業形態
一般社団法人

起業の動機

10年ほど前から押し花と菓子作りの教室を主宰しており、老人ホームや病院で押し花を教えるボランティア活動をしてきました。震災後、避難所になった福島市の「あづま総合運動公園」や土湯温泉で、被災した方や放射能のために外で遊べない子どもに押し花などを教えるボランティアを仲間と一緒にしている時に、今回の事業を起こすきっかけとなった1人の方と出会いました。その方は押し花の栞にみんなに使ってもらおうと、四つ葉のクローバーをたくさん摘んで来られました。栞は一人2、3枚と考えていたので、そんなにたくさんどうするんですかと尋ねたところ、一緒に避難してきた仲間にも渡したいんだって抑ったんです。それを聞いて、被災者のために「何かしたい」という気持ちが心からわき上がるような感じがしました。その方とは1年後に再開し、自身の作品を楽しそうに見せてくださいました。でも、展示するところもないし、避難先の借り上げ住宅で、一人で作っているだけなんだと聞き、みんなが集まって手作り品を製作したり展示して販売したりする場所かあるといいなと思ったのです。

解決すべき地域の課題

手づくリ文化が人を繋ぎ、会話と笑顔を生むと信じる 

手づくり市(マルシエ)、第1回目の開催は今年5月下句。50から80の出店を予定しています。手づくりの文化には人と人を繋ぐ温かさかあり、手を動かすことで心を安定させ、「私にも何かできる」という希望をもたらします。みんなが集まって展示販売できる場があることで、繋がりかできて会話が生まれ、笑顔になれる。その繋がりが被災者の力になると確信します。

ビジョン

福島の農産物を使って食品の安全性をPRでき、おみやげにもできるスイーツを開発します。飯舘村のブランド品種のカボチャ(いいたて雪っ娘」(岩手県遠野市で代理栽培中)をはじめ、福島県のいろいろな農産物を使って作っていこうと思います。販売は原発避難の女性たちで立ち上げた団体「かーちゃんの力・プロジェクト」が運営する店舗など委託先を探していきたい。被災者の雇用に繋げられるくらい大きくできればと思います。