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起業レポート - 三瓶 たか 奥川こらんしょ村

三瓶 たか

正式名称
奥川こらんしょ村
企業形態
個人事業主

起業の動機

西会津町奥川地区は福島県の西のはずれにあり、飯豊山の登山口があります。交通の便もだいぶよくなりましたが、とにかく人口が減っていて、すごい過疎です。ただ、飯豊山の伏流水を源流とする水のきれいなところで、四季折々の花が咲き、いろんな動物がいる。養分の豊かな土もある。葉物・根葉の一般的な野菜はもちろん、おいしい米とそば、ハウスでキクラゲやしいだけ、ワラビ、フキ、ゼンマイ、ウドなどの山菜か豊富に採れます。

この地元の農産物や山菜を加工販売することで、農業を活発にし、地域を元気にしたい。今までは加工業者に売っていた山菜も、地元で加工してブランドとして出していきます。地域の活性化に向けた取り組みを行う「奥川地域づくり会議」を2009年6月から開いており、農産物の加工品を製造・販売してお金を循環させる仕組みを作って地域を元気にしようと目指したのが始まりです。

解決すべき地域の課題

地元の郷土食作りや山菜の加工で地域にお金を回す 

一番ご好評をいただいているのが舞茸ご飯の素。受託製造しているレトルトの郷土食「こづゆ」も人気です。それから山菜、山根、ミョ ウガの味噌漬け、そうめんカボチャの甘酢漬け、特産品の車麩を使った総菜など。ただ、まだ黒字ではなく、もっと商品を増やしたい。殺菌釜や缶詰の設備など少しずつ機械を整備し、農家さんの野菜も有効に使わせてもらいながら、地域にお金を回していきたいです。

販売は西会津の道の駅「よりっせ」や地元の商店、先日はイトーヨーカドー葛西店にある県のアンテナショップ「ふくしま市場」にも置かせていただきました。あとは学校給食や高齢者向けの配食サービスにも販路を拡大していきたいと思っています。

ビジョン

いまふるさと応援団を企画しています。全国にいる西会津出身者に、ふるさとを元気にするための応援団になってもらいたい。例えば、一口いくらで会員を募り、年に何度か農産物や加工品を送り、会費のうちいくらかは寄付に回してもらう仕組み。そのほか、学校の統廃合で廃校になった奥川寄宿舎を利用した田舎体験なんかも考えています。