iSB 公共未来塾-復興支援型 - Institute of Social Business

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起業レポート - 星 和弘 元気玉プロジェクト

星 和弘

正式名称
元気玉プロジェクト
企業形態
一般社団法人

起業の動機

元々、会津若松市内で機械設計の仕事をしていましたか、震災後、経営不振で倒産。パソコンの職業訓練校に通う中で、会津若松市のNPO寺子屋方丈舎が行う「元気玉プロジェクト」に2011年9月から参加し、被災者支援を行うようになりました。「元気玉プロジェクト」とは、3月11日の震災の時に、被災した避難者へおにぎりを提供したことから始まった支援活動です。おにぎりは、元気か出る元気玉。それにちなんで名づけられました。

解決すべき地域の課題

布ぞうりの製造販売の拡大と各地域の仮設住宅間の交流

私たちは全国からの支援物資の仮設住宅への配布、炊き出しや除雪などをしていました。支援物資で余って倉庫に眠っていた衣類の活用方法として、奥会津の伝統工芸であるぞうりを思いつきました。職人さんに教えてもらいながら、会津美里町にある楢葉町仮設住宅の皆さんと「布ぞうり」を作って販売する事業を11年12月にスタート。AUモバオクや生協のパルシステムで販売しています。販売価格は一足1500円。そのうち500円は光熱費やパッケージ代などで、1000円を製作者にお支払いしています。出品すればすぐ注文が入るなど、とても好評です。

ビジョン

布ぞうり製造事業を、会津若松市の大熊町仮設住宅でも展開します。大熊の方から「うちでもやってほしい」と要望かあって。一般社団法人を立ち土げ、2ヵ所の仮設で計17名の製作者とともに13年3月から始める予定です。事業拡大にあたり販売先の開拓も必要。会津木綿を使ったプレミアムぞうりという新商品開発も考えています。  同じ会津内でも仮設住宅が違うと交流がなく寂しい。大熊の仮設で始める時には楢葉町仮設の製作者に教えに来てもらいます。ぞうり作りが被災者コミュニティを繋げ、いずれは会津にある13カ所の仮設住宅にも拡大させたい。また仮設内の孤立化を防ぐためにも、家から出てみんなで集まって、お茶を飲みぞうりを作る。楢葉町と大熊町を合わせて、「生きがいお仕事プロジェクト」として活動していこうと思っています。