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起業レポート - 星野 ゆき路 農都交流コモンズ

星野 ゆき路

正式名称
農都交流コモンズ
企業形態
特定非営利活動法人(申請中)

起業の動機

私は現在、生協[コープ]の宅配サービスをしている、パルシステム東京の常任理事を務めています。福島の復興支援の講演会でお話をしたり、福島の子連れの方をお呼びして、2泊3目の東京ツアーも企画してきました。その中で親しくなった方からは、放射能の影響で子どもを外で遊ばせられないことや、マスクをさせるべきかで困っている、というお話を聞きました。

東京でも福島を思い、何かしたいという人はいます。そういう人と福島が、有機的に繋がれる方法はないかと考えていました。そんな時に、南会津出身の男性が、実家の大きな家を拠点に何かできないか、と話してくださいました。南会津町役場でお話を聞くと、農村にホームステイに来ていた小中学生がいなくなってしまったことが、一番ショックだと言うんですね。でも会津の農産物から、セシウムは不検出で、空中線量も低いんです。千葉や埼玉のほうが高い所もある。

南会津は安全で自然も美しく、農作物も豊かだということを改めて東京の人にも知ってもらいたい。そこで南会津はメンバーの実家の古民家を拠点に、東京では世田谷を拠点に交流事業を立ち上げることにしました。

解決すべき地域の課題

自然を通して世田谷と南会津を繋ぐ事業  南会津の地域資源を存分に活かした、企画ツアーを組みたいと思っています。広大なそば畑や、日本にいるのを忘れてしまうくらいの一面に広がる水芭蕉を見て、南会津を感じてほしいですね。現在、サイクリングや農業体験ツアーなどを考えています。田植え体験をする一方で、東京でのお米の販売も考えています。世田谷の方だけでなく、福島の放射線量か高い所に住んでいる子どもたちにも、来てのびのびと遊んでもらいたいと思っています。

ビジョン

それから現在、下北沢にあるCom Cafe音倉というカフェで月に一度、そばカフェを開いています。そこでは福島のそばや地酒を味わってもらい、店外スペースでは福島の物産即売会もしています。東京にいる私たちが情報を発信したり、実際に行くことで南会津や福島の人を元気づけたいと思っています。