2010年7月に認可外保育園「ロータスキッズ」を開園し、昨年3月にNPO法人化しました。現在の多種多様化する仕事に合わせた保育園がないと感じたのか理由です。私自身も会津若松市の金融系企業で17年ほど働きながら2人の子どもを育てましたが、大変な苦労を経験しました。7時までにお迎えにいけないとか、働く母親なら普通に分かることが社会的な施設として整備されていないことに矛盾を感じていましたので、前職の退職金を全額投入して始めたのです。

どんな職種の方も安心な24時間対応を打ち出しています。サービス業や看護師・介護士などの専門職の方は、2交代3交代勤務に夜勤があったりして、通常の認可保育園では預けられない。ロータスキッズは24時間対応なので、例えば夜勤の場合などは、お子さんに夕方登園してもらって、風呂に入れてご飯を食べて、園で寝て朝を迎える形。登園時間は朝の子もいれば、昼から、午後からの子もいてバラバラ。定員26入で、保護者のお仕事のスタイルに合致させた保育園です。

シングルマザーのために保育環境を整備したい

―今回は特にシングルマザーの支援を？ 　一馬力で子どもを育てる大変さの中で、収入面の悩みが一番大きい方たちです。当園のような認可外保育園は行政のお金が入っていない分保育料が高く、預けることが難しいのです。何十軒もご相談いただきましたが、雇用リスクを考えると安くすることもできず、定員の問題もあってご希望に添えませんでした。ただ、私自身も一時期はシングルマザーでしたので、どんなに苦しいか分かるんです。それで今回、シングルの方のお子さんを預がるための新しいクラスを設けたい。保育室や遊具などの環境を整え、助成金もいただいて利用者の負担を軽減したいというものです。

再就職支援もしたい

行政や職業訓練機関とも連携をとって、シングルマザーに勉強してもらい、企業に自信を持って送り出せるような人材に育てたい。ロータスキッズは職業訓練をする際の子どもの預け先という受け皿にもなりたいのです。