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起業レポート - 渡邉 敏子 Heartwarming

渡邉 敏子

正式名称
Heartwarming
企業形態
特定非営利活動法人(申請中)

起業の動機

原子力発電所の爆発による放射線被害から子どもからを守るための有効策として、積算放射線量を滅らすために、少しでも放射線量の少ない場所で一定期間過ごす「保養」が有効です。去年の夏休みには北海道から沖繩まで174団体による事業で、4千人から5千人の県内の子どもだちか保養に行っています。私も千葉の団体が行った5泊6目のホームステイの付き添いを経験して、保養事業には送り出しを担う事務局か重要なのだと感じました。

現状はHPを通しての募集のために、出発して初めて子どもの様子を知ることになり、体調を崩したり不安定になったりした子の対応に追われたり、受け入れ家庭に思わぬ負担をかけたりするケースか発生しています。ですから事前の面接などで状況確認をする必要があります。また、母子が参加できる枠組みが未整備だったり、継続的な資金の確保か必要だったりという課題も抱えています。

解決すべき地域の課題

できるだけ丁寧に顔の見える対応をしたい

私は大熊町の出身で、会津若松市に避難していた際に、仮設住宅や借り上げ住宅と小学校を結ぶスクールバスの添乗員として子どもだちと触れ合いました。昨年3月にいわき市に移住しましたか、放射線に脅かされて心が傷ついている子どもたちを思うと悲しくて、何かをしたいと思った。そんな時にたまたま知り合いから保養の付き添いの話を聞きました。

ビジョン

保養事業は全国の保養受け入れ団体と連携し、事前相談会や説明会を開催します。ミスマッチで子どもがかえって辛い思いをしないよう、できるだけ顔の見える活動をし、丁寧な対応をしたい。添乗員は学校の先生のOBの方々にお願いしています。県外で年3回、線量の低い県内で年3回の開催を考えています。

販売事業では企業の協力を得て、保養活動応援グッズをギフトパックの形で販売し、被災地の子どもとペットの活動団体への寄付に充てます。グッズには福島市のNPO「元気になろう福島」が製作した絵本『ふるさとはフクシマ 子どもたちの3.11』と雑貨、手づくり品をセットにする予定です。