社会問題を解決するサードセクターの次世代のリーダーを応援します。

ホーム > ニュース > 【出版】『稼ぐNPO -利益をあげて社会的使命へ突き進む-』が出版されました

ニュース

【出版】『稼ぐNPO -利益をあげて社会的使命へ突き進む-』が出版されました

稼ぐNPO
~利益をあげて社会的使命へ突き進む~
著者 後 房雄    公益社団法人日本サードセクター経営者協会代表理事
藤岡喜美子                     執行理事

カバー画像
「NPOは稼ぐべきだ」、というのが本書の中心的メッセージです。
そして、「稼ぐためにはどうしたらいいのか」について、私たちのNPOコンサルティングの経験を踏まえて、具体的な事例を紹介しながらヒントを提供していきます。
NPO施行約20年を経た現在、NPOに無条件に良いものとして期待を寄せるバブルのようなNPOブームは終わったといってよいでしょう。
NPOセクターの次の展開を考えるうえでは、最低限、NPOの二つのタイプを明確に区別することが不可欠だと考えます。
一つは、少額の寄付、会費やボランティアを中心に活動するNPOです。
もう一つは、事業収入を中心にかなりの額(たとえば2000万円以上)の年間収入をもち、複数の有給職員を雇用するようなNPOです。
これをとりあえず事業型NPOと呼びます(本書ではこれをあえて稼ぐNPOと呼びます)。
この二つはNPOという点では同じでも、組織としての性格や経営の仕方は大きく違い、必要とする支援も大きく違います。
本書では、事業型NPOを目指す人たちにとって身近なモデルとなりうるような11の事例を紹介して事業型NPO、「稼ぐNPO」のイメージを持ってもらえるようにしています。これまで、東京周辺のごく少数の有名NPOばかりが紹介される傾向がありましたが、全国各地にキラリと光る事業型NPOのモデルが存在していることを知ってもらいたいと思います。
さらに本書では、事業型NPOの成長の障害になってきた多くの誤解を解消し、日本のNPOセクター全体の現状を最新の調査データをもとに紹介しています。
そのうえで、
①明確なビジョンを設定し、その実現のために有効な事業群を編成すること、
②それぞれの強みを生かしたNPO型ビジネス・モデルを構築すること、の2点を中心にして事業型NPOへと成長する秘訣を提示します。
最大の特徴は、ロジック・モデル・シートとビジネス・モデル・シートという、私たちが開発してきた具体的なツールを、作り方、使い方も含めて紹介していることにあると思います。
読んで理解するだけでなく、ツールを実際に活用することで、読者の皆さんが「稼ぐNPO」を目指す具体的な一歩を踏み出されることが私たちの最も期待することです。
本書の内容は、市民フォーラム21・NPOセンターと日本サードセクター経営者協会(JACEVO)という二つのNPOにおいて、代表理事と事務局長のコンビとして共に活動してきた後と藤岡が協力して練り上げたものですが、執筆分担は、第5章までが後、第6章以降が藤岡となっています。

<目次>
はじめに――なぜ「稼ぐNPO」か
第1章 NPOは稼いではいけないのか
第2章 NPOは何の役に立つのか
第3章 ロジック・モデル・シートの活用方法
第4章 NPOはどのように稼ぐのか
第5章 公的な制度と資金をいかに活用するか
第6章 ビジネス・モデル・シートの活用方法
第7章 大切なのは起業家マインド
第8章 稼ぐNPOの後継者問題
第9章 稼ぐNPOの事例に学ぶ
 おわりに

ページトップ